top of page

目標と練習時間

8月18日
読了時間: 3分

検定試験や目標達成について

そろばんの検定試験では、3級、2級、1級、そして初段、弐段……と、順調に進級・昇段していく生徒がたくさんいます。

しかし、高段位になってくると、今までのように順調には合格できなくなることがあります。

これは決して不思議なことではありません。

級や段位が上がれば、当然ながら合格するために求められる力も高くなっていくからです。

3級に合格したときと同じ練習量で、初段、五段、八段……と同じペースで進んでいけるわけではありません。

特に最高位の「十段」になると、数字の書き方などの審査も厳しくなり、簡単に合格できるものではありません。

「長く練習する」だけでは足りないこともある

私は生徒たちに、目標達成までの練習について**「飛行機の離陸」**に例えて話すことがあります。

例えば、ある目標を達成するために「10時間の練習が必要」だったとします。

それなら、

「1週間に1時間ずつ練習して、10週間で合計10時間やれば同じじゃないの?」

と思うかもしれません。

でも、実際にはそう単純ではありません。

1週間にたった1時間の練習では、次の練習までに感覚が薄れてしまったり、前回できるようになったことを取り戻すところから始まったりします。

練習時間は、ただ合計すればいいわけではありません。

ある程度の練習量を、一定の期間に集中して確保することがとても大切です。

ダイエットで考えてみても分かりやすいかもしれません。

「毎週1回だけ、1食抜く」

これを何か月も続けたとして、劇的なダイエット効果が期待できるでしょうか。

もちろんゼロではないかもしれませんが、大きな変化を起こすには、それに見合った取り組みが必要です。

飛行機は、一定のスピードに達して初めて飛ぶ

話をそろばんに戻します。

飛行機が離陸するためには、機体や条件によって異なりますが、ある一定以上のスピードが必要です。

例えば、仮に離陸するために時速250kmが必要だとしましょう。

時速240kmまで加速して、そのスピードでどれだけ長い距離を走ったとしても、必要な条件に達しなければ離陸することはできません。

大切なのは、

「どれだけ長い距離を走ったか」ではなく、「離陸に必要なスピードまで上げられたか」

ということです。

私は、そろばんの練習もこれに似ていると思っています。

週に少しずつ、何年間も練習を続けることにも、もちろん意味があります。

しかし、目標によっては、それだけではなかなか届きません。

ある一定期間、必要な練習量を確保して、一気に力を引き上げなければ突破できない壁があります。

高段位になればなるほど、その傾向は強くなります。

「こんなに長く続けているのに、なかなか合格できない」

そんなときは、練習を続けてきた年月だけではなく、

「今、離陸するために必要なスピードまで加速できているだろうか?」

と考えてみることも大切です。

目標が高くなれば、それに必要な練習量も変わります。

今までと同じ練習量で結果が出なくなったのであれば、それは能力がなくなったわけではありません。

次の目標に必要な練習量が、今までより大きくなったということです。

飛行機も、滑走路をゆっくり走り続けるだけでは空へ飛び立てません。

しっかりと加速し、必要なスピードに到達したとき、初めて大きく空へ飛び立つことができます。

そろばんも同じです。

目標を決めたら、その目標に必要な練習量を考え、一定期間しっかり練習する。

その「加速する期間」を作ることが、目標達成への大切なポイントだと思っています。

次回は、「練習について」もう少し具体的に書いてみたいと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
指導で最も大切にしている「気持ち」

そろばんを指導するうえで、最も大切なのは「気持ち」だと思っています。 これは、そろばんに限ったことではありません。ほかの習い事でも、勉強でも同じです。 「好きだから、できるようになる」のか。「できるようになったから、好きになる」のか。 そして、思うようにできなかったときに感じる「悔しい」という気持ち。 この「好き」「できる」「悔しい」という気持ちの、何とも言えないバランスやタイミングが、物事に夢中

 
 
 
珠算界のこれからと情報発信

現在、たまえ珠算塾ではホームページの改善を進めています。 文章を見直したり、各教場の情報を整理したり、初めてホームページをご覧になる方にも教室の特徴が分かりやすく伝わるよう、少しずつ手を加えています。 その中で、ほかの珠算教室のホームページや更新状況を見ることがあります。 もちろん、素晴らしいホームページを作り、積極的に情報を発信している教室もあります。しかし、何年も情報が更新されていなかったり、

 
 
 
指導者としてのスキルアップ

最近、ある一人の生徒について、よく考えることがあります。 練習には取り組んでいるものの、なかなか思うような結果につながらず、本人も何とも言えない気持ちを抱えているように感じます。 それも無理はありません。大人でも子どもでも、頑張っているのにうまくいかないことが続けば、気持ちが前を向かなくなるのは当然です。 その生徒は、練習そのものよりも、練習以外の場面で注意することが多い生徒でした。 これまで彼と

 
 
 

コメント


​問い合わせ先

 ​  札幌地区 

      

011-211-4726

080-1885-1587

​  090-6262-8586

 ​ 美唄・奈井江    

​ たまえ珠算塾は、全国珠算教育連盟・日本珠算連盟・日本フラッシュ暗算協会・札幌珠算連盟の加盟校です。

珠算講師・助手募集中​ 詳しくはお問い合わせ下さい。

bottom of page